市川春子短篇集

はじめて読んだのは何年前か、大学の友だちでいちばん仲の良かった人の家に、大学卒業後に泊まりに行った時だった。
夜中に到着して、美味いワインとチーズと、なんだったか忘れたけど美味しくて珍しいものを鳥がついばむみたいに2人で食べた。そのときに「このマンガどう思うよ」と渡されたと思う。

ちなみに山岸凉子の「テレプシコーラ」も一緒に渡されて読んだ。恐ろしかった。

市川春子短篇集は、恐ろしくはなかったが恐ろしかった。
マンガのこと全然わからないけど、こういうマンガが存在することを知ってしまったので、主に金銭面で恐れた。

それで、ずっと買わなかった。

去年の12月のreblog advent calend*e*rに参加した時のATNDの「新しい星で新しいダンスパーティをしましょう」がすごく気に入って、些細な事でもすぐにインターネットで検索する軟弱な若者であるところの私は、条件反射に近い気分で検索し、市川春子に再会した。

もうだめだった。
買った。
読んだ。
さあ、新しい星で新しいダンスパーティをしましょう。