ハッカーと画家/Paul Graham


著者がどのくらい有名な人かはWikipediaを見てください。わたしはぜんぜん知らなかったしLispという単語もいままで生きてきて2回くらいしか聞いてないと思う。あと青いシャツが似合っている。
全然違う話だけど、青いシャツって大好きな割に着ると労働者っぽくなっちゃうのはなんでだろう。わたしの顔とか体型の問題だろうか。
本は、全体的に読みやすいし、著者が最初に「興味ない章はとばせばいいんじゃない」って言っていることだし読み飛ばせばいいと思います。前半は本屋のビジネス書の棚にあるような感じで、後半はプログラミングに興味がある人向けに感じたので、どっちかにしか興味がなかったらどっちかだけ読めばいい。わたしはプログラム言語を扱うことがほとんどないので、後半は「はぁそういうものですかー」と思って読むしかなかった。読むしかなかったけど、けっこうLisp最高だぜ一辺倒なので、ちょっとまるまる信じていいのかよくわからないので詳しい方がいらっしゃいましたら意見をお聞きしたいです。このブログはコメント欄つけてないけど。
その他はなるほどと思うところもしばしばあるので、プログラミングに興味なくても読んでみるのも悪くないと思う。物事の見方のヒントか、勇気か、やる気か、なんかそういうものが得られる気がする。思考停止しない頭の使い方がすこしわかってくる。

抜き書き:
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消費者というのは自分が欲しいと考えているものを本当に欲してはいない(第0章p4)
ランダムに書いたつもりでも、最初に意識に上ってくるアイディアが、一番ありそうなアイディアなんだ。そういうものは、既に気づいているにもかかわらず、考えることを止めてしまっているものだからだ。(第3章p43)
流行が確立すると、第二の、ずっと大きな集団が、恐れからその流行に加わる。それらの人々は、目立ちたいからではなく、目立つのが恐いからその流行を採り入れるのだ。(第3章p47)
もし主張が虚偽ならば、間違いだと指摘する以上に何か言う必要はない。わざわざ主張を異端扱いする必要などないのだ。(第3章p54)
お金は欲しい物を手に入れるための単なる中間段階、省略記法にすぎない。(第6章p97)
難しい問題を選ぶことから始め、決断が必要な場面では常に難しいほうを選べばよい。(第6章p107)
すべての言語が等価だと信じるデメリットは、それが真実でないということだ。だがそう信じることには、人生がよっぽど単純になるというメリットがある。(第13章p187)
人々があなたに注意を払うのは、あなたがそこにいることに気づいたときじゃなく、あなたがまだそこにいることに気づいたときだ。(第14章p214)
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